パワーリハビリとは?

パワーリハビリテーションとは?


学習理論に基づいたリハビリです。
ピアニストは最初からピアノが上手だったでしょうか?
最初は人差し指で弾き、次に片手で弾き、最後には両手で弾くなど徐々に上達していくと思います。
これは指先(末端)の行動パターンを脳が学習することで可能になります。日常生活動作もこれと全く同じです。
最初から「立つ」「座る」「歩く」「自転車に乗る」などの動作は誰もできません。
正しい動作を反復することによって習得することができます。

パワーリハビリは老化や障害で壊れてしまった行動パターンをマシンを使用することで、誰でも簡単に運動軸を一定にしながら正しい動作ができるため、再度行動パターンを構築することができます。

パワーリハビリはマシンを使用しておりますが、筋力トレーニングとは全く異なり、非常に軽い負荷で動かす事により、動作性を改善し、身体的、精神的に改善をもたらします。
体にかかる負担もお風呂に入るよりも軽いので、どなたでも無理なく行えることが出来ます。
また、片マヒ・人工関節・パーキンソン病・認知症・糖尿病・
脊髄性小脳変性症など様々な疾患に対しての効果が全国で実証され、高齢者リハビリテーションプログラムとして確立しています。

プログラム概要

楽に感じる負荷を設定し、しっかり数を数えながら各機種10~30回程度を目安にリハビリを行います。
筋力強化が目的ではありません。弱くなった筋肉の「活動力」を高めます。

個人ごとの目標や心身の状況に合わせ姿勢、関節角度、種目や回数など、一人一人に合わせたリハビリテーションプランを設定して取り組んでいます。

グループで行うパワーリハビリには日常生活・社会生活に必要な、様々な要素が含まれています。

マシンご紹介

ローイング

肩の筋肉が弱くなると肩が落ちて猫背になり、次第に体が曲がってきます。
それを予防するのがこのマシンです。
さらに、姿勢が改善されることにより、胸が開いて酸素を取り入れる量が増えて疲れにくくなります。
また、ドアの開け閉めが楽に行えるようにもなります。

レッグプレス

体の中でも大きな筋肉「大腿筋」をトレーニングします。
負荷10㎏程で行うので、膝が悪い方でも安全に運動ができます。
イメージとしては、自分の体重が10㎏になり、スクワット運動をしているような感じです。
立ち上がりや階段の上り下りが楽に行えるようになります。
また、浮腫みも軽減することができます。

ヒップAB

バランスを司る骨盤周りの筋肉をトレーニングします。
歩行時には必ず片足立ちの瞬間があります。バランスがとれないと歩幅が狭くなり、歩ける距離が短くなり、活動エリアも狭くなって家に閉じこもりがちになってしまいます。
それを予防、改善するのがこのマシンです。
入浴時、湯船に楽に入ることができます。

トーソ

インナーマッスル(体幹)をトレーニングします。
通常、立ち上がる時や座る時には、必ず一度上半身を斜め前に倒します。
しかし、高齢化が進むとバランスが取れなくなり、体を前に倒すのが怖くなります。
そのままの姿勢で立ち上がりなどの動作を行うと、スムーズな動作が出来ず、腰を痛めたりします。
それを予防するのがこのマシンです。
立位のバランス、姿勢の保持が楽になります。